『建築工事標準仕様書 JASS15左官工事』(日本建築学会) 改定に伴う
「しっくい塗り」の内容、50年ぶりに大きく変わる
『建築工事標準仕様書 JASS15左官工事』とは?
日本に建設される通常規模・形態の建物を対象として、設計者が施工者に対して提示する各種仕様書のうち、左官工事にかかわる標準的な仕様書です。
昭和32年制定以来、建築の質的向上や時代々々の建築様式・工法等の変化にともない、これまで数度にわたり改定が実施されました。現在のJASS15は1998年に改定され、今回この6月、9年ぶりに改定される運びです。
JASS15の「しっくい塗り」の内容が、50年ぶりに大改定
今回の改定に伴い、しっくい塗り工事は、50年ぶりに大きく内容が変更されます。制定以来50年間、しっくい塗り工事の内容はほとんど変わらず、海草のりを現場で炊いてつくる現場調合のしっくいのみ掲載されておりました。しかしながら、こういったしっくい塗り工事は、現在ほとんど実施されていないのが実状です。
近年のしっくい需要の拡大ならびに実際のさまざまなしっくい工事に対応するため、その内容を大きく変更することとなりまた。
「本しっくい塗り」「土佐しっくい塗り」「既調合しっくい塗り」

現在のJASS 15
従来のJASS15「しっくい塗り」は、現場調合の「しっくい塗り」1項目(7ページ)だけでしたが、今回の改定により、しっくい塗り工事は、「本しっくい塗り」「土佐しっくい塗り」「既調合しっくい塗り」の3項目(13ページ)と、内容が大きく刷新され、ページ数もほぼ倍増します。
「本しっくい塗り」は、従来から掲載されている、現場調合による伝統的しっくい塗り工法であり、現在主流の既調合しっくいと区分するため、本しっくいとしました。「土佐しっくい塗り」は地場産ながら全国的に認知度の高い土佐しっくいを現代工法として位置付けることの意義を重視しました。「既調合しっくい塗り」は、最も主流である工場生産によるしっくい、そして多様化するしっくいに対応するため、新たに加えました。 数ある左官仕上げ塗りの中でも、今回のJASS15改定で、しっくいほど大きく内容が変更、豊富になったものは、他にございません。
ちなみに、今回のJASS15「しっくい塗り」を執筆しましたのは、JASS15左官工事改定ワーキンググループ委員の、弊社社長 奥山です。
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